餘部鉄橋へ

5:28発の浜坂行き520Dは10名程の乗車だ。
2年前に乗った際は俺だけであったが、流石に出雲廃止が
近いと、同じことを考えるヒトも出るというものだ。
520Dには何とキハ33が連結されていた。
とっくにお隠れになったのかと思っていたので、嬉しかった。

<キハ33−1001@鳥取


この車、運転手が「2両目(キハ33)は暖房効果が悪いので、
お寒く感じる方は1両目(キハ47)にご乗車ください」
とわざわざ放送するだけあって、本当に寒い&暖まらない。
にも関わらず、俺を含めて4人が終点浜坂まで乗車。この4人は
「違いの分かる筋金入りのアホ」ですな(笑)


浜坂からの豊岡行き160Dも520Dの乗客が繰越乗車。そして餘部に到着。
外はまだ真っ暗だが、8人もの鉄ちゃんが下車。早朝にこんな所にくる
アホ酔狂は俺だけかと思いきや、
鳥取からのほぼ全員が同じ狙いだとは‥‥。よーやるわ。あ、俺もか(苦笑)
しかし、それより驚いたのは、豊岡方面に通う女子高生が乗車した事だ。
餘部の町から餘部駅までは、50mばかり谷から九十九折を登らねば成らないが、
街灯もほとんど無い餘部駅までの山道を、一人で歩いてくるのは大変であろう。
しかも今日はテカテカに凍っているし。それこそ拉致されても分からないし。
田舎とはいえ、すさまじいものである。


餘部の港から日本海を入れて撮ろうと思ったが、流石冬の日本海
荒れすぎていつ波に攫われるか分からない状況。仕方なく丘の道に陣取る。
7時前に大阪行「はまかぜ」が通過。稜線の向うが明るいが、まだ写真に
ならない状況。あと5分もすれば出雲が通過するが、つるべ落しの太陽と勝負だ。
だが、出雲は遅れているようでなかなか来ない。遅れればその分日が上がるので
嬉しいのだが、7:43の浜坂行161Dに乗らねば、京都行「スーパーはくと」に
乗り遅れてしまう。駅まで約10分。7時半までに来なければ、撤収せねばならない。


そして、遅れること20分。漸く出雲はやってきた。
露出も1/60でf1.4まで上がってきていた。遅れなければ完全に露出不足で
死んでますた。いやぁ、よかった良かった。

<出雲@餘部鉄橋