900人の他人。

名刺の山

工場閉鎖が間近になり、書類の片付けに追われている。
今日は前々任者の名刺入れが出てきた。
500枚収容可能のクリアファイルが2冊、9割方埋っている。
とりあえず1冊分出して積み上げてみると、17センチにもなった。


10年以上も前の代物なので、名刺の本人の存在はもとより、
電話も肩書きも場合によっては会社名も今と異なるかもしれない。
という事で、片っ端からシュレッダーで粉砕するのである。


とはいえ、こうやって大量の名刺を眺めてみると、約900名の
見知らぬ人間にそれぞれ肩書きがあり、家庭があり、生活があるのだ。
昇進に喜んだ事、仕事に失敗した事、悲喜交々がこの一枚一枚に
凝縮されているのかと思うと、感慨深いものがある。


‥‥なーんて言いつつ、シュレッダーで粉砕するんですが(笑)


所詮サラリーマンの最後なんて、こんな物かも知れないですね(+_+;)