テキスタイル。

ロバート・グラハム

テキスタイルという言葉を聞いたのは去年の事。
11月に新潟の栃尾に行った際、雪で圧壊した工場が
「**テキスタイル」の工場跡だったのだ。
テキスタイルってなんじゃろな?
と思って、まあそのまま忘れていた。


で、先日。アメ横に行った際に、すんげぇ綺麗な色のシャツを
見つけてしまった。スタライプ柄が絶妙な色遣いで、しかも
襟と袖は紫と黄緑という、目の覚めるような配色。
でも突飛ではない。まさに絶妙。
思わず「ほぇ〜」と見惚れてしまった。
ちなみに値段もいい値段。困ったもんです。
すると、店の兄ちゃんがブーンと羽音をさせながら飛んできた(笑)。
しっし!と追い払ったのですが、結局買ってしまいました。


その際に兄ちゃんとの話で再度出てきたのが「テキスタイル」という言葉。
本来は、織物・生地という意味なのだが、近頃は生地のデザインも言うようになったとか。
買ったシャツの生地は、ラルフローレン・ポロの立ち上げに関わったデザイナーが
デザインしたとの事だが、手にとって観ると、色の縦糸と横糸の配色が緻密な計算の
元に成り立っているのがわかる。まさに「テキスタイル」の真骨頂だ。
何でも「テキスタイルデザイナー」というのは、
縦糸の色を決めて、その隣の縦糸を何色にしようかなぁ???
って悩んで一日が過ぎるのだとか。
傍目に観るとお気楽そうな商売だが、その色遣いで一流・二流が決まるんだろうから、
まあ、一日悩むのも分かりますね。楽な商売なんて、そうそう無いもんです。


って事で買ったシャツ。
月末には秋物が出るとのことで、またアメ横に足が向きそうです。