秘境。

廊下の佇まい。

先週泊まった峩々温泉【ががおんせん】ですが、
遠刈田温泉までバスで行き、さらにそこから山奥へ
タクシーで進んだ所にあるという話。
いわゆる「秘湯」好きのyaminabe-bank氏と期待が脹らみます。


着いた宿はホントに山奥。隣の山のスキー場と同じ位まで登り、
ヘヤピンカーブを含む凍りついた急坂をダーッと下った所に
目指す宿はありました。

谷底のせいか底冷えもすごく、渡り廊下は氷室の様です。


案内された部屋は、意外と小ざっぱりした8畳間。

床暖房に、こたつ装備がうれしいです。
もちろんテレビは百円式‥‥ではなく無料です。


早速温泉へ。床も浴槽も全て木製で使い込まれた感じが
とてもいい雰囲気です。あつ湯とぬる湯の2つの浴槽が
ありますが、源泉が57℃を薄める事無く、自然に冷ます事で
温度調節してるとの事。確かに洗い場のシャワーも、使わないで
置いて置くとボイラー〜シャワーの水道管内のお湯が冷めてしまう程。
しばらく流さないと温水が出ないほどなので、相当な底冷えです。


そして食事。
山奥の秘湯の食事、というとあまり期待できない事が多いのですが、
ここは平均以上に美味しいです。南極観測船に積まれたこともある
ソーセージなど『伊達』じゃない旨さ(宮城だから?)。


そして翌朝。食事の後は宿の方で遠刈田温泉のバスターミナルまで送迎
してくれます。その車がなんとボンネットバス

バス好きだから言うワケではありませんが、趣向として結構面白いのでは
ないかと、思います。いすゞの4WDバスで、ブルブルガタガタと車体を
震わせてつつも力強く登坂して行きます。
すぐ前面窓が曇ってしまうので、出入口付近の人(宿泊客ですよ)が助手側の
窓をたまに拭かないと、全く前が見えなくなってしまいます。
そういえばいつの間に、バスの窓も曇らなくなりましたね。そんな事を
思い出すと、なんだか昭和がよみがえってくる気がします。


ということで、大抵の「秘湯」というと、
・食事がまずい
・部屋が汚い
・洗い場の蛇口の出が悪い
みたいな「負の遺産」を背負っていて、でも「秘湯だから」と
仕方なく納得していた所がありますが、この峩々温泉はそういった
言い訳がましい事が全く無く、食事・設備・従業員など、全てにおいて
非の打ち所が無い温泉でした。


興味のある方はコチラ↓
http://www6.ocn.ne.jp/~gaga/