長崎の路線バス(飯香の浦線)

ダイヤランド車庫にて。

昨日書いたように、今日は特別編。
長崎の路線バスを紹介しちゃいます。
まずは飯香の浦線。

※2010.9.12補足:
飯香の浦線のハイライト、狭隘カーブ部分の撮影記は
コチラをどうぞ↓
飯香の浦線09年8月


長崎市内から長崎半島の正反対、橘湾側の飯香浦町へ
山越えで結ぶこの路線。幾つかのサイトで紹介されている程
凄まじい狭隘区間を走るという、バス乗ラーには有名な
路線です。


長崎駅前で待ってても乗れるのですが、折角なので始発の悟真寺へ
わざわざ長崎港を旭大橋で渡って向かいます。
悟真寺バス停は、住宅街のS字カーブの脇に唐突に設けられた転回場。
そこに今日のバス、いすゞエルガが到着しました。

長崎バス いすゞエルガ>
よく見ると、標準のエルガにはない装備を発見。左前面に
セーフティウィンドウが設けられてるではないですか!
左前方の角を運転手から確認しやすくする為に付けられた窓で、
三菱のnewエアロスターや日野BRCには標準装備されているのですが、
エルガは無いのが基本。さすが狭隘路線王国長崎では、標準装備と成って
いる様です。

<参考: 小田急バス エルガ>
(※:小田急バスで、緑色のシールが貼っている部分に
   長崎バスではセーフティウィンドウがあります)


さて、バスは出発します。悟真寺を出るなり急坂を下って上ってまた下ります。
スタートからこの有様で、どうなる事やら。
バスは長崎の市街を抜けて、市電の正覚寺下電停辺りから道が狭くなってきます。
白木を過ぎると、ヘアピンがグネグネと始まります。片側一車線の道路とはいえ、
ヘアピンではハミ出すので、乗用車とすれ違うだけでも一苦労です。
そんな場所でも早坂行・風頭山行・飯香の浦行き含めて10分おきにやってきます。
恐るべし、長崎。
さて、白木団地を過ぎるとセンターラインも消え、こんな道幅になってきます。

尾根についたら下ってを2回ほど繰り返すと、いよいよ橘湾が見えてきます。
ココからがいよいよハイライト区間に突入です!


標高350m位から一気に終点へと下りこみます。

狭い道の先には‥‥


海に飛び込みそうなヘアピンカーブを曲がりますよ!

車内からの画像ではこの凄さが伝わらないのが、何とももどかしい所です。
下車して撮影すれば分かりやすいのですが、そうすると次のバスまで1時間程
待たねばならないので、悔しいけど今回は下車無しです。


こんなヘアピンを幾つも曲がりますが、運転手さんは速すぎず、遅すぎず、
ごくごく普通の道を走ってるかの様な、涼しい顔で運転します。
それだけだってスゴイのに、最近流行りのミニバスではなく、フルサイズの
大形バスで走ってるんですから、スゴさ金メダルです。


行きのバスはいきなり飯香の浦へ着きましたが、帰りのバスは太田尾という集落を
経由するバスでした。この太田尾は飯香の浦とは岬を挟んだ隣あった入り江なのですが、
バスが通れる道は海沿いには無いので、ヘアピンの道をわざわざ100m程、
岬を尾根まで登って、同じくヘアピンの道を下って到着します。
そのままバスは転回して今来た坂を尾根まで登るという寄り道をします。


そして漸く飯香の浦へ到着。

終点には雑貨店があるのみで、なんとも長閑な入り江の
町へ着きました。

反対側を眺めると、越えて来た山をバックに見ることが出来ます。
まあよくもあんな所から来たもんだと感心してしまいました。


長崎市内から小一時間のバス旅でしたが、坂とカーブと男と女(?)が楽しめ、
凄まじいばかりのカーブの連続と、運転手の見事なハンドル捌きを堪能できる
稀に見る楽しい路線でした。あまりにも楽しいので、ヘアピンが出現する度に
笑ってしまう位の楽しさ。
長崎へ行った際は、観光も良いけど是非コチラも堪能して見てはいかがでしょう?


※2010.9.12補足:
飯香の浦線のハイライト、狭隘カーブ部分の撮影記は
コチラをどうぞ↓
飯香の浦線09年8月