長崎の路線バス(ダイヤランド線)

ダイヤランド

今回紹介するのはダイヤランド線。
ダイヤランドというと、名前から遊園地か、はたまた
ダイヤを産出する鉱山か?と思いますが、違います。
長崎駅の南南西約5kmの山を切り開いて造った住宅地
なのです。三菱(社紋がスリーダイヤ)が開発した土地
だからダイヤランド。そう言う事か!と納得しますよね〜。


さて、そのダイヤランド。結構大規模な住宅地なので、
バスが引っ切り無しにやってきます。ダイヤランドにも車庫があり
そこ止まりのバスも有りますが、ダイヤランドを経由して更に遠くへ
行くバスもある様です。


前置きが長くなりましたが、今日紹介するのはそのうちの一つ、
戸町経由のもの。コイツがまたスゴイ所を走ります。
戸町〜戸町3丁目間はバス1台キッチリの谷底を走るのです。
いきなりコレもんですよ。

F1カー並みにアウトインアウトでコーナーを攻めてきます。
というか、そうしないと走れないのですが。


この区間は谷間なのでこんなS字ばかり。
もちろん行き違いなんて不可能なので、狭隘区間の両側は交通信号で
上りと下りの流れが逆転する様になってます。とはいえ、この区間
住んでる人々は、現在上り方向の流れなのか下り方向の流れなのかは
判らない訳で、うっかり逆走しよう物なら確実に事故ります。
そこで、一応流れ方向を示す信号が、何箇所かぶら下がってます。

<流れ方向信号機(?)>


上下方向が数分単位で入れ替わり、さらにバスは15分ヘッドでやってくるので
30分も居ると上り下りのバスが4回眺められます。そこで何箇所かを
観察することにしました。
ダイヤランド側(戸町3丁目方)からは、いきなりの直角カーブを曲がって、
S字のシケインへ飛び込んで来ます。その様子をS字の出口から連続写真で
ご覧頂きましょう。


1.信号が青になり、スーパーカブの先導で直角コーナーへ飛び込みます。


2.直角コーナーへ頭をねじ込んで‥


3.左右の壁に注意してS字を通過


4.通過すると、次のS字へ進入。道が狭すぎるので、バスが景色に同化しちゃって
  ますが、お客さんを乗せて絶賛走行中です(笑)


参考.ちなみに逆からS字を撮ると、こんな感じ。


とまあ、トンでもない道ですが、あまりにも凄すぎ、かつ運ちゃんの涼しい顔での
運転っぷりに、訳も無く笑みがこぼれてしまう場所でした。
純然たる住宅街なので、一眼レフなんか持っちゃって撮影してるのはちょっと所か
非常に不審者っぽく見えてしまうのですが(汗)、それをおしても人々にこの
素晴らしさを紹介したかった!むしろこれを機に世界遺産に推薦して欲しい!
というのは大袈裟ですが、その位の衝撃的な狭隘路線でした。


長崎にはまだまだこんな路線がある様なので、折を見て発掘して乗りに行きたいな
と思う今日この頃です。