リヤル。
唐突に本を読みたくなる時期というのがあって、
そんな時は目に付いた本を、とにかく買って
読んでいます。
今回はまたその波がやってきたので、
この本を読みました。
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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最近の本は、ずいぶんリアルになったなというのが
感想です。この本も、九州北部の話ですが国道263号線
だとか、モスバーガーとか、セブンイレブンだとかが
普通に記述されています。今までのは「コンビ二」だとか
書いてあったはずです。
地名などは今までの小説でもそのまま出てきましたが、
店の名前が直截的に出てるのは記憶にありませんでした。
その分、読み手の方としても小説と事実の間の敷居が低くなり、
現実味が増す効果がありそうです。
その分、感情移入もしやすくなるのか、
読んだ後、何人かの登場人物の気持ちになってしまい、
なんともやるせない気持ちになってしまいました。
リアルすぎるのも、ちょっと困りモノですね。