ポーキプシ探検。

wald-Bahn2010-10-24

紅葉が綺麗になってきたので、ハドソン
ラインに乗車して、ハドソン川沿いに
北上して、終点のポーキプシ(Poughkeepsie)
まで行ってみることにしました。

ちょっと曇ってしまったので、対岸の紅葉は盛りでしたが
いまひとつ色的に映えず、残念な感じ。
とりあえず駅のそばの公園で川辺に下りて、それですぐに
戻りの列車で帰ってこようかと思ってました。

しかし、向こうに見える橋の上には人影が見えます。


すっかり鉄道橋かと思ってましたが、渡れそうなので
行ってみる事に。

ちなみに、橋のトラスの関係で妙な見え方をしますが、
ピンボケでも、皆さんの疲れ目のせいでもありませぬ。


橋の袂まで行って見ると、駐車場があり、橋を渡る人で結構賑わってました。
鉄道橋という推測は合っていて、この橋はポーキプシ鉄道橋という
1888年(!)に完成した橋で、1974年までは現役の鉄道橋でした。
しかし、この橋は1974年に発生した火事で、軌道と橋本体にダメージを
受けてしまいその後は放置されたままでした。
しかし、1992年から寄付を募って遊歩道とする工事を行いました。
10000以上ものリベットを交換したりして、遊歩道化工事が終わったのが
何と昨年2009年! 日本では考えられない工期ですが、すべて寄付で
工事が行われたのも、日本では考えられない状況です。
この辺りの産業施設の保護に対する考え方も、アメリカならではです。


そんなわけで、要するに廃線跡なのですが、ハドソン川東岸側にある
駐車場から、橋と反対側を見ると、まさに廃線跡然としていました。


橋の方に進むと、林の中に延びるかつての軌道跡や信号といった
鉄道施設を目にすることができます。


さて、ハドソン川の西岸に向かって歩きます。

橋の上からハドソン川の上流を眺めます。
川面から高さがあるので、なかなか良い眺めです。


遊歩道はこんな感じです。橋の両端が駐車場なので、車で来て
橋を往復して帰る家族連れがたくさん居ました。


橋の上からの紅葉の様子。曇ってたけど、洋館と紅葉の
組み合わせが綺麗でした。


そんなわけで、結局3時間かけて、駅〜鉄道橋〜下流の道路橋〜駅と
たっぷり歩いて帰ってきました。
予定外でしたが、なかなか楽しい一日でしたよ。