思えば遠くへ来たもんだ

@鶯谷

会社の先輩の送別会へ行く。
ひとしきり飲んだ後、スナックへなだれ込む。
歌って飲んで3000円との事で、「若いの歌え!」となる。
ちなみに今日の年齢構成は50代4人、40代1人、30代の俺だ。
とりあえず「イージューライダー'97」で様子を見る。
40代の先輩と、隣のテーブルの同世代のアンちゃんにウケる。
オジさん方にはイマイチだったので、2巡目は更に10年遡って
浪漫飛行」としてみた。オジさんの反応はイマイチ。
しかし、またしても隣のテーブルの兄ちゃんにウケる。
向うも「島唄」で対抗してくる。
ムムっいい選曲!お主、やるな!!!


とまぁ、そんな歌合戦はさておき、オジさん達の歌である。
初めて一緒にカラオケに来たが、はっきり言って超上手い!
甘い声のヒト、渋い声のヒト、声の種類は4人4様だが、
とにかく巧い、そして聴かせるのである。「風説流れ旅【北島三郎】」などは、
巧さに唸ってしまう程であった。
そしてもう一つ。
青森出身の上司が歌う「思えば遠くへ来たもんだ【海援隊】」に感心する。
青森出身と言う事に説得力があるとはいえ、これはいい歌だなあ、と。


以前は古い歌を聞いて、心に沁みる事は無かったのだが、やはり
人生30年を過ぎると、それなりに感じる事も増えてくる。
昔描いた夢や理想、そして過ごしてきた30数年の人生について。
色々な意味で「遠くへ来たもんだ」と思うコトも増えてきた。


だが、である。
オジさん達の「艶っぽさ」や「ダンディさ」そして「芸達者」というのも、
これまた人生経験を経ねば得られないものである。
そう思うと、まだ大して「遠くへは来ていない」のかも知れない。