まちぼうけ。(北海道 day3)

駅名票

今日は常紋峠を超える貨物列車(8:25通過)を撮るタメに、
山ごもりです。アプローチの林道は除雪済みなのを昨晩確認済みなので、
林道入口まで10分、除雪終点の踏切まで10分、そこから撮影地までは1時間
と見て7時過ぎに宿を出発だ!


と、林道入口へ着くと、4WDのレンタカーが駐車している。これは同業者
だな、と思いつつ林道に乗入れると、いきなり吹き溜まり(lll゚Д゚)ヒィィィィ!
カローラと言えど、4WDを借りて来たのでスタック直前で脱出出来たが、
さてここで問題。この先どうするべきでしょう?
①:4WDパワーで踏切まで特攻野郎Aチーム
②:守りに入って、踏切(3キロ先)までおとなしく徒歩


個人的には「大統領でもぶん殴ってやるぜ!」と言いつつ①を選択したいのだが、
「でもスタックだけは勘弁な」と言いたい。相方が居れば運転と車押し係に
分担できるのだが、一人でスタックした場合は、写真は撮れないは身動きは
取れないわで悲惨な事になる。ここは大人の判断で②としよう。


さて、歩く事になったわけだが、現在7時半。列車通過まで1時間弱だ。
3キロの雪道を1時間と言うのは絶望的な状況だが、仕方ない。
ダウンのポケットにジュースとカレーパンを入れて、出発だ。
同業者の足跡と車の轍が続く。やっぱり車で突っ込めば良かったと軽く後悔しながら
1キロほど進むと、完全に轍は無くなり、行く手には吹き溜まりの道が‥‥
②で大正解!!
だから言ったろう!と先程までの後悔はドコへやら。現金なものである。

<足跡だけが続きます>
が、吹き溜まりと言うコトは、行足も遅くなる。同業者はココでスノーシュー
履き替えた様子があり、その足跡を踏む事で、何とか足が埋まらずに進めている。
踏切まであと1キロ位の所で8:15。同業者も撮影ポイントへ入った為、
この先へ往くには自力でラッセルが必要だ。ここで決断。
ここで撮ります。


構図を考えて電柱を処理して置きピンして準備万端8:20。さあ来い!
‥‥と待つこと40分。(・´з`・) 来ネェ‥‥
斜面に居る同業者氏から声が掛かる。「おかしいですねえ!運休ですかねぇ?」
運休( ̄□ ̄;)!! 考えたくない最悪の事態だ。重ねて彼は言う。
「先週は雪が多かったので、運休したんですよー!」


‥そ、それだけは勘弁してくれー!!
とりあえず11時に特急が来るので待ちましょう!と返答して待つ。
今日は晴れてるとはいえ、峠の山中。しかもラッセルして歩いてきた汗が引いて、
手足の末端が冷えて来た。
すると、麓の生田原の方からエンジン音が登ってきます!
来た来た!貨物列車のエンジン音だ!!とカメラを構える手にも力が入る。
カーブを曲がって来たのは‥

<あれっ!?>


ラッセル車ですよ!しかもこの後、ラッセルしながら坂を下って来たのだが、
雪の跳ね飛ばし方といったら凄まじい。降りてきたのが見えた途端に線路際から
逃げ出しましたよ。
んで、11時。定刻に特急が峠を下ってゆく。20分後には峠を登る特急も通過。
待つこと3時間。流石に今日は空振りと覚悟を決めて、山を下る。
車に戻ると12時。朝からの5時間は無駄でしたよ‥(ToT)グッスン


念の為に生田原駅で運行状況を確認しようと思い、駅に着くや踏切が鳴り出す。
???と思ったら貨物がキターー(゜∀゜)ーー!!!
今までの経験上、峠の向うで追い着けると判断。だって、貨物は歩くような速度で
登坂するが、コチラは60Km/hは出るもの。撮影ポイントは既に頭の中。
伊達にこの5年に延べ20日もこの界隈に来てませんぜ。フッフッフ。
と言うコトで楽勝で西留辺蘂手前に先回り。留辺蕊で普通列車と交換の隙に、
留辺蕊の向うでももう一発撮影。

<R38跨線橋から>


先程の西留辺蘂で一緒になった同業者より、普段3往復の貨物も、
日曜(つまり今日だ)は1往復になると知らされる。
漸くココで一段落。14時半頃、遅い昼飯にする。
今日はもう貨物は撮れそうに無いので、来年に向けて白滝方面のロケハンをしておく。
最後に一昨日撮影し忘れた新栄野駅へ向かう。
すると奥からジョイント音がしますねぇ‥‥
って、貨物やんけ!!!
昼に撮った折り返しがもうやってきた!!!
と言うコトで、撮れました( ̄ー ̄)vウシシ

<廃止になる新栄野を通過する貨物>


まあ、色々トラブルがあったものの、悪いなりに上手く回った一日であった。
ラッキーラッキー!