闇夜の足音。

東京駅。

昨日の会合の後、皇居を半時計回りに東京駅まで歩いた。
この辺りを歩くなんて、小学校の遠足以来じゃないかと
思うくらい久しぶりに感じたが、何よりも驚いたのは
お堀の暗さとお堀端を走るランナーの多さだ。


特にお堀は「○○淵」という名にふさわしく、ナニやら別世界へ
引き込まれそうな程の暗さであり、忘れていた闇の恐怖みたいなものを
思い起こさせるモノだった。
そんな暗い中を、足音もさせずに背後からランナーが走って来て
ヌッと追い越してゆくので、心臓が『ヒッ!』となる恐さだ。
ランナーは皇居を半時計回りに回る、という暗黙の了解でもあるのか、
全てのランナーが背後から現れ、また車の音でランナーの気配は完全に絶たれている。
これは、怖い。マジ怖いッス。


そんな訳で、暗いお堀から微妙に遠ざかりつつ、無駄に背後を振り返りながら
東京駅まで歩いたのであった。


そんな東京駅のライトアップが、今まで以上に明るく燦然と「文明のチカラ!」を
誇示している様に感じたのは、気のせい‥‥だろうな。
正直、明るくてホッとしたもん。