ローカルバスの終点へ（関西旅ｄａｙ１）
かねてから狙っていた関西旅に行く事にしました。
今回は特にネタと言うものは無いのですが、
阪和線や関西本線の103系、京阪や南海など、
一人定例会関西版として、地道な記録を目指す事に
しました。
例によってバス旅にも侵されてることもあり、初日は
京都駅から唯一出ているＪＲの路線バス、西日本ＪＲバスの
高雄・京北線に乗ってみる事にしました。
まずは栂ノ尾【つがのお】まで乗車。ちなみに栂ノ尾までは
周遊きっぷの近畿ゾーン券で無賃乗車（というと人聞き悪いな）
できます。事前の下調べを全くしてこなかったので、栂ノ尾での
40分で何をするか考えてませんでした。とりあえず近所にあった
高山寺に行ってみると、実はココ、世界遺産に登録されてたんですね。
オマケに「鳥獣戯画」もこの寺に収められていたと言う話。
ではでは、と拝観したのですが、鳥獣戯画そのものは国立博物館に
収めてあって、ココには写ししかないとの事。それが判ったのは
拝観料六百円也を払って中に入った後。
ちょっとソレは無いんじゃないかい？
少々ご立腹で、今度は周山行きのバスに乗車です。
さて、この高雄・京北線ですが、現在の終点は周山となっています。
しかし、国鉄からＪＲ初期まではこの周山を起点に更に各方面、
各集落、遠くは福井の小浜まで路線が伸びていました。
＜現在のＪＲバス路線図＞
余白部分がかつての繁栄を暗示しますね〜。
現在は幾つかの集落への路線が「京北ふるさとバス」に
移管されて運行されています。
＜ふるさとバスの路線図＞
説明はこの辺で、いよいよ周山へ到着。ここは元々、鉄道開通までの
先行としてバス路線を開設したと言う経緯もあってか、バスしか
来ないのに『周山駅』という看板が掛かってます。
＜ＪＲバス 周山駅＞
４番線まである乗り場には上屋も掛かってて立派な「駅」となってます。
「駅」としての機能は、定期券発売窓口があり、他にバスの滞泊所と共に
周山出張所があり、バスの折り返し点としてはなかなかの設備です。
さて、ココからは前述の「京北ふるさとバス」に乗車します。
路線は悩んだものの、一番長い「灰屋線」に乗ることにしました。
＜灰屋行き＞
バスは三菱ＲＯＳＡ。いわゆるマイクロバスですが、運賃箱も設けて
あり、れっきとした路線バスです。運賃をとりつつ、白ナンバー
というのは少々不思議な気もしますが、「公社」だから
ＯＫとしてるのか、他の特例があるのか‥ちょっと謎です。
この「ふるさとバス」は、現在各地で走っているコミニュティバスの
はしりみたいなものの様で、各集落からの登下校や京北病院までの
通院等の為に走っていると言った感じです。今日もＧＷ中とはいえ
土曜日なので、中学生が満載。余所者が乗る事は殆んど無いのか、
アウェならではのゾーンプレスを掛けられて、少々落ち着かない
感じです（苦笑）
バスは酷道としても有名な、「国道４７７号線」を走ります。
この時 （※参考Click！）は大変な酷道っぷりを発揮して呉れましたが、
周山付近は谷筋も広く、道路幅も普通の国道並みで少々拍子抜けな
感じです。
30分ばかり走って、終点の灰屋へ到着。
運賃を払いつつ、戻りのバスの時間を聞くと、
次は18時、５時間後との事（゜Д゜;)
このバスは？と聞くと本来は６分程折り返し待ちの時間が有るのだが
今日は遅れてるので直ぐ出発して引き返すとの事。
さすがに何にも無い集落で５時間過ごすのはキビシ過ぎるので、
折り返し乗って帰ることにしました（泣
ちょっと降りて写真の１枚でも撮りたかったのですが、バスが遅れてる
というのにワガママも言えないので黙って乗車。
運転手さんも気を使ってくれて
「スマンなぁ、トンボ帰りのドライブで金貰ろて」
といってくれたり、途中の１００年桜について教えてくれたりしました。
下調べしなかった私が悪いのですが、心遣いには感謝感謝でありました。
＜春日神社 黒田の１００年桜＞
と言うわけで何もせずに周山へトンボ帰り。
周山もとりわけ何があるわけでも無いので、予定より早めに京都行きの
バスに乗って撤収します。
実りは無かった‥‥かと言うとそうでもなく、
『終点まで行って見てきた』
その事が大事なわけです。
ってな事で、結構満足できたバス旅の一日でした。
本日の乗車バス 【参・四・五 完乗】
壱：京都駅→栂ノ尾（立命・高雄経由 栂ノ尾行）
西日本ＪＲバス京都(営）534-9901 三菱Newエアロスター弐：栂ノ尾→周山（立命・高雄経由 周山行）
西日本ＪＲバス京都(営）534-2909 三菱エアロスターＭ参：周山→灰屋
京都ふるさとバス 369 三菱ＲＯＳＡ四：灰屋→周山
京都ふるさとバス 369 三菱ＲＯＳＡ
