火中の栗を拾う。

栗拾い。

今日は会議を取り仕切ってきました。


今までは誰かさんが主催者で、ふむふむと聞いてて
「ん?」と思う所にツッコミというか、質問を浴びせ掛けて
れば良かったのですが、今日はボケ側ツッコまれ側に
立つと言うわけでさすがに緊張します。


ちなみに議題は『2ヵ月後に迫った工事をどういった体制で行うか』。


本来は図面書きの私の出る幕ではないのですが、どう考えてもそろそろ
話をスタートさせないと、工事開始出来そうに無い気配。
でも誰も仕切んないし。
どうせ放っといたら大騒ぎになるなら一肌脱ぎましょう、ってのが発端だった
のだけど、そこに大人の事情が絡んで来たので雲行きが怪しくなりーの。


 要するに工事業者の決定権が無い工事監督部署が、勝手に業者Aと工事の
口約束をしてしまいましたト。しかし工事の図面は以前から業者Bが
書いていて、自社で施行する事を考えて図面も工程も組んでました、と。
コレで金銭絡めば立派な収賄になるのだけど、絡んでるのは工事監督部署の
課長と業者Aに出向したヒトとが先輩後輩の間柄だって事。
立件は出来ないですが、迷惑な話です。
とはいえ、業者Bも施行までのトータルを請け負う事でペイしようと言うわけで
要するにそれぞれメンツが合って、どこも一歩も譲れない状況なワケです。
勿論今日の会議は工事監督部署もA社もB社も一同に会しての会議になります。
そりゃあ、誰も会議仕切らないわな。


とはいえ、言い出してしまったので仕切るのですが、工事の請負の話をしてしまえば
紛糾するのは「酒を飲んだら酔っ払う」と同じ位自明なので、図面の提出日を
明示して、工事についてはしかるべき部署(そういう部署がちゃんとあるのです)で
仕切って貰います!!と最初に高らかに宣言して、工事概要と図面の話をして
終了にしました。


でも、工事概要の話になればどうしても請負の話になるわけで、そうなれば
もう戦争状態ですよ。どこも態度を硬化させてしまって収拾つきません。
私も面倒になったので適当に流してたのですが、火の粉はコチラにも飛んできて
いつもはニコニコ顔のA社営業氏も、私に強硬に決定を促したり、申し入れしたりと
ツッコミも激しくなります。
一番の悪役は監督部署の課長なんだけど、そちらからもツッコミが入るしネ。


ふんふん、なるほど。
修羅場になると、腹の内がだいぶ見えてきますね。
監督部署の課長、A社への出向者、A社の営業氏。
弱り目にはどういう態度で来るか、とくと見せていただきましたよ。
まあ、今回の会議は私の落ち度から発したワケでもないし、私の立場上でも
決定権はないし、ましてやある種の善意で会議をしたので、実質的には
弱り目では無いので、鷹揚に話を聞いて適当にあしらってきましたが、
本性はよく分かりましたよ。



今回の件を混乱に導いた人々は、嵩に掛かって弱そうな所を攻撃して自己防衛してるけど、
天網恢恢粗にして漏らさず
と言う諺もあります。僕にしてみりゃ、まあ「首を洗っとけよ」という感じです。