定例会09ー2(備前編その1)

吹屋。

今回の定例会は岡山へ初上陸ですよ!
東京からのぞみ号に乗って3時間半。
倉敷まで移動してレンタカーを借ります。
定例会では初レンタカー使用ですが、その理由は
移動の距離にあるのです。


ともあれ、まずは水島臨海鉄道の撮影に向かいます。
時間的にギリギリで、貨物列車が来るのでそれを狙います。

この辺にしようか?と駐車して車外に出たら踏切鳴動。
グッドタイミングで撮影できました。

やってきたのは水島臨海機ではなく、カサカサ気味の
JR青更新機でした。


さて、次は倉敷貨物ターミナルを眺めに行きます。
徒歩だったら大変ですが、レンタカーなので楽チンほいです。

さっそく倉敷ターミナル奥の水島臨海の車庫に行って見ます。
が、旅客列車も、貨物量も少ない土曜の昼間なので、
皆々様昼寝に勤しんでました。
現在は朝夕しか運用の無いキハ20は、絶賛昼寝中。


水島臨海の機関車だって昼寝中。


おんぼろ貨車も昼寝中(既に御臨終?)


という事で、今日の鉄ちゃんはこれにて終了。
午後からはもう1つの目的であった、吹屋集落に向かいます。
この吹屋集落へは、備中高梁からバスで50分の所にあります。
バス旅も好きな我々としては、乗っていきたいのは山々ですが、
バスで行こうとすると時間的にどうしても見学時間が無くなって
しまいます。そこで、苦肉の策としてレンタカー登場となった次第。
ちなみに車でも、倉敷市街から国道経由で2時間近く掛かりました。


さて、こんな所バスが通るのかよ??という細道を抜けて吹屋の
集落の入口に到着。ここで備中高梁へ向かう備北バスと離合。

バスは中型サイズでしたが、途中の道ですれ違ってたら面倒になってた
事でしょう。ちょっとホッとしました。


さて、この吹屋集落ですが、江戸から明治に掛けて銅山で栄えた
鉱山町でした。更にこの銅山からの副産物である弁柄(酸化第2鉄)が
備前焼等の焼物の色つけや、染物の顔料として珍重され、町は
大いに栄えたのでした。
現在は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているものの、
観光地特有のワサワサした感じも無く、どちらかといえば
「ひっそりと」保存されている感じです。


さて、その街並み。壁土に弁柄を混ぜており、また格子戸や軒も
弁柄で塗られている事もあり、集落全体が赤く染まって、
それはもう美しい街並みです。

郵便局だって赤色に染まっています。


個々の家を写すとこんな感じです。ここは土産物屋でしたが、
この家も、裏にある家も、殆んどの家が現在も人が住んでいます。

そのせいか、観光宿場町等にありがちな「わざとらしさ」が全く無く、
伝統と生活感が織り交ざった「今なお現役」な感じが、とても
自然な街並みにしています。


さて、吹屋小学校にも行ってみます。
明治32年に建てられたというこの小学校。
驚くなかれ、今も現役で使われています。

玄関脇に立っているのはここの生徒らしい小学生。


こんな校舎で育った子供達は、感性も都会の子と違って
くるんじゃ無いでしょうか。
そんな事を思ってしまう程の素晴らしい校舎でした。


今日はこれにて終了。
倉敷に宿泊して、明日は鉄ちゃんに戻ります。