日米お片づけ比較。

会社での仕事の一つに、客先にレター(書面)を
提出するというものがあります。
機器メーカーから送られてきたレターを、社内で
確認して客先に更に転送するのですが、ココに来て
メーカーから大量にダンボール6箱でやってきました。


という事で自分の席が書類で埋まってしまったのを見て
上司スティーブが近くの棚の上に場所を作ってくれました。


<お片づけ米人編>
まずはその場所にあった別の課のガラクタを、別の課の人を
呼びつけてどけさせました。その言い草が
「こんなに散らかして!お客さんもココを通るんだぞ!!
ホームレスじゃあるまいし何だこのザマは!!!」
と、結構な主張っぷり。
でもさ、オジサン毎日ここ通ってて、今まで何も言わなかったやん。
‥というのは言いませんでしたが(苦笑)


そして空いたスペースに私の書類を置く事にしたのですが、
腰の高さのロッカー2つの間に、紙とかファイルとか落ちてて
ロッカーがピチッと合わさりません。床がカーペットなので
滑らないし重くて持ち上がらないので、3人ほどでエイコラ
やってたら、騒ぎを聞きつけてマネージャーのカルロ氏が登場。
おもむろにショルダーアタックを始めました。
それを見てスティーブが「Wow! Football!!」なんてはしゃいでるし、
騒ぎでダンさんがi-phoneで写メ撮り出すし、大騒ぎに発展。
最終的にはカルロの10回ほどのアタックでロッカーがピチッと
合わさり、それを見て一堂「Yeah!!」「Good job!!」と健闘を
称えあいました。
ティーブは上機嫌で「ここはお前の場所だ!好きに使え!」と
肩を組んでくれる始末。
でも、何か全員笑顔で、何故か「やりとげた感」を共有したのも事実。


<お片づけ日本人編>
さて、その後残業時間帯に、今度は日本から来たマネージャーの
部屋を作るために、本棚を今日中にどかすことになりました。
残業時間帯なので日本人しかおらず、副社長の支持の下
日本人5人で本棚の書類を移動開始。
すると、今度は全員黙々と書類を運んで、黙々とダンボールを
運んで、本棚を動かす時に「せーの」と言って、大体片付いたところで
流れ解散となりました。


どっちが良いか悪いかという訳ではないのですが、たかが職場の片付け。
でもたったそれだけの事を、イベントにして皆が楽しんで終わらせる。
しかも全員が達成感を持った状態で。
というのは、何かアメリカ人の懐の大きさと言うか、無邪気さと言うか、
大人の余裕と言うか、この辺りを上手いこと表現できないのが
もどかしいですが、日本には無い、面白い文化だなぁと実感しました。
学ぶべき部分は結構ある気がしましたよ。